• アルコンの最新の白内障・硝子体手術複合型装置の2025年の発売に向けた承認取得
• 手術全体を通した効率を大幅に向上すべく設計された新たな独自技術を搭載
• アルコンの最新の「UNITY」ポートフォリオから、導入される初の製品に

日本アルコン株式会社（本社: 東京都港区、代表取締役社長：ステファン・アイゲンマン、以下「日本アルコン」）は、「白内障・硝子体手術装置　UNITY^® SYSTEM（以下「UNITY^® VCS」）」が、厚生労働省による薬事承認を取得したことを発表しました。本製品は、アルコンの「UNITY^®」ポートフォリオから導入される最初の製品となります。

アルコンのグローバルR&D責任者兼チーフ・サイエンティフィック・オフィサーであるFranck Leveiller（読み方：フランク ルベイエ）は次のように述べています。「アルコンには、眼科領域における大胆なイノベーションを実現するために、研究開発プロセスで顧客のご意見やフィードバックを反映するという伝統があり、このマイルストーンを達成するためにご協力いただいた先生方に感謝申し上げます。網膜硝子体および白内障手術において、この次世代機器と専用の消耗品を提供し、眼科の医師や医療従事者そして患者様に貢献することを楽しみにしています。」

「UNITY VCS」は、アルコンの持つ既存技術と比較しても、手術全体にわたってより優れた効率を提供するよう設計されています。「UNITY VCS」は、アルコンの最新の網膜硝子体および白内障手術の技術を一つの統合プラットフォームに搭載したもので、眼科の医師や医療従事者に、1台で手術室を最大限に活用するベネフィットを提供します。

「UNITY VCS」は、新しい超音波乳化吸引術を採用し、最大2倍の効率での水晶体の除去を実現^(注1)、エネルギー消費^(注2)を40%削減します¹。網膜硝子体手術においては、1分あたり最大30,000カットの切除速度を提供します^(注3)2。また、独自の流体システムにより³、手術の安定性と効率に貢献します。本機器についての詳細と消耗品については、2025年の製品発売時に発表予定です。

2024年には、世界中で推定3,100万件の白内障手術が行われ、その数は2029年までに3,700万件に増加すると予測されています⁴。また、2024年には世界中で約220万件の網膜硝子体手術が行われる見込みです⁵。アルコンは、これらの手術で使用される消耗品も提供しており^5,6、その需要の増加から、手術におけるさらなるワークフローの効率化と結果の向上が求められていると考えています。

日本アルコン 代表取締役社長ステファン・アイゲンマンは次のように述べています。「アルコンの最新技術『UNITY VCS』が日本で厚生労働省による薬事承認を取得したことをうれしく思います。この白内障・硝子体手術装置は、アルコンの眼科手術における知見を元に、硝子体および白内障手術における新技術を採用し、切除速度から流体コントロール、エルゴノミクス、ワークフローに至るまで、より性能の高い技術を採用しており、眼科の先生方とともにこの製品を通じて患者様に素晴らしい視界を提供できることを楽しみにしております。2025年内に『UNITY VCS』を全国発売できるよう、準備を進めてまいります」

アルコンは、「UNITY VCS」の性能を検証するため、ウェットラボででるアドバイザリーセッションを開催し、30カ国以上から集まった200人以上の手術経験豊富な眼科の先生方が参加しました。

「UNITY VCS」は、眼科の医師や医療従事者がクリニックおよび手術室の効率を向上させ、優れた患者体験を提供するために設計された製品群「Alcon Vision Suite」の最新の革新技術です。「Alcon Vision Suite」は、今後数年間で導入される予定の「UNITY」ポートフォリオよって拡大します。アルコンは、「UNITY VCS」の導入先において、トレーニングや製品メンテナンスなどのサポートも提供してまいります。

 （注1）OZilトーショナルフェイコに比べて水晶体除去効率が2倍以上
 （注2）模擬眼、眼内圧55mmHg、吸引圧450mmHg、N=10のハンドピースの条件での結果に基づく
 （注3）Constellation HYPERVIT 20k硝子体切除プローブと比較
*OZil - 商標はそれぞれの所有者に帰属します。

製品情報

販売名：白内障・硝子体手術装置　UNITY^® SYSTEM
一般的名称： 白内障・硝子体手術装置
医療機器承認番号：30600BZX00234000