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ストーリーズ

【従業員インタビュー】属性を超えてワークライフバランスを応援するために何でも話せるチームを作りたい

 

毎年3月8日は、「国際女性デー(英語: International Women’s day)」。世界各地で象徴的なミモザの花が飾られ、女性たちの活躍や功績が称えられるとともに、社会におけるジェンダーの平等や多様性について考える一日として、位置づけられています。

また、3月は、歴史の中で女性がもたらした貢献に焦点を当てると定められた「女性史月間(英語: Women’s History Month)」でもあります。

日本アルコン(以下「アルコン」)では、「誰もが尊重され、自分らしく活躍できる社会に」という願いのもと、2024年3月に女性従業員4名へのインタビュー取材を実施し、アルコンでのキャリア形成や自身のキャリアのターニングポイント、インクルージョンに対する思いなどについて話を伺いました。

第二回の記事では、子育ての傍ら管理職を務める上田真紀子さんにお話を伺います。



日本アルコンに入社したきっかけを教えてください。

アルコンに入社したのは6年前のことです。他社で10年以上薬事業務を経験し、これまでの経験を生かしつつ、新しいキャリアにも挑戦したいと思う気持ちが芽生えた時期でした。その思いと同時に、息子の中学受験が終わり、ひと段落ついた時期でもありましたが、お弁当が必要な学校であったこともあり、時間を有効に使うためにも自宅から近い職場を探したいと考えていた時期にアルコンとの出会いがありました。



現在は品質保証本部 品質システム部の部長を務める上田さん。



子育てをご経験されてからのキャリアシフトなんですね。
「人生100年時代」と言われていて、長期的なキャリア形成やシフトは、多くの人が向き合わなくてはいけないテーマになってきています。

人生一度きりですから、興味のあることには何でも挑戦したいですよね。私の場合は、経験を活かしつつ、新しいことをしてみたいと考えていました。同じ業界の中でのキャリアチェンジなので、一つ軸を持っていることが強みになったと考えています。



現在担当しているお仕事について教えてください。

品質保証本部 品質システム部の部長として、アルコンの品質マネジメントシステムを維持・管理する業務を担当しています。

関係省庁や自治体とやり取りし、資料を提出するということが多い仕事なのですが、当然、成果物には高い品質が求められます。また、法令等を扱うことも多いのですが、法律を読み込んで解釈するのって本当に難しくて。チームの皆さんの豊富な知識に助けられています。



専門性が高いチームメンバーを束ねて、お仕事をしているのですね。チームマネジメントで大切にしていることはありますか?

私の重要な役割は、品質システム部の業務が滞りなく行われていることを確認すること、そしてチームが仕事しやすい環境を整えることです。

前者は、プロジェクトの概要を把握したら、納期から逆算してスケジュールを組んで、適切な人に適切に依頼をして進捗管理をするというものですが、チームの皆さんの精度の高いプロフェッショナルなお仕事ぶりに支えられていると感謝しています。

後者については、皆さんに仕事だけでなく、プライベートの時間やご家庭、趣味なども大切にしてもらえるよう、サポートしあいながらワークライフバランスが充実している環境を作りたいと考えています。私のチームは女性が多く、お子さんがいるワーキングマザーがほとんどで、学校行事やお子さんの体調面などで急にお休みしなくてはいけないということが発生しうるのもありますし、自分自身も子育てを経験したので、皆さんにお子さんの成長の一瞬一瞬を逃してほしくないという思いがあります。ですので、例えば、特定の人にしかできない業務を作らないよう、仕事の形式知化とチーム内でのコミュニケーションを心がけています。そうすることで、気兼ねなく休暇を取ることもできるのではないかと考えています。

子育てを例に挙げましたが、どんな属性の人にもそれぞれのライフステージや事情があり、プライベートの時間はとても大切なものです。それぞれに何かあったときに気軽に話せるチームであるよう、私自身がオープンであること、話しやすい存在であることも意識しています。



育児をしながら、しかもキャリアチェンジして新しいお仕事に挑戦したという経験も踏まえ、私生活と仕事を両立するうえで大切にしていることがあれば、教えてください。

「スピード」と「コミュニケーション」です。

今になって思えば、息子の存在が自分の仕事の進め方の原点になっているように感じます。社会人になって、比較的早くに出産したため、常に子育てと仕事をどうやって両立するかを考えてきました。特に子供が小さいときには、子どもが週の後半体調を崩してしまうということもしばしばあって、「明日仕事ができる保証はないのだ」と痛感して。「今日できることは今日のうちにやる!」というのが、子育てを通じて染み着きました。早いレスが習慣になっていたことで、質問しやすい、話しかけやすいと思ってもらえることも多く、信頼にもつながる経験もたくさんありました。

はじめて経験することなど、一人で考えてもわからないこともあります。そういう時は、早い段階で人に聞くことでスピードアップにつながってきたと思います。でもそれはお互い信頼できて、なんでも話せる環境があることが大前提ですので、今もそのような雰囲気づくりには気を付けています。そのようなコミュニケーションの中で、仕事や相手についての学びや発見もあり、ふとした別の場面でそれが役に立つこともよくあります。



息子さんとカリフォルニアのテーマパークの前で。当時小学1年生だった息子さんも今や大学生に。



育児と仕事の両立において工夫されたことや助けになったことなど、エピソードがあれば是非共有してください。

我が家はありがたいことに夫がとても子煩悩で育児にも積極的にかかわってくれたおかげで、恵まれた環境で子育てできました。それでも子どもが小さい時は、宿泊を伴う出張や、毎日のお弁当作りはやはり大変でしたが、両親や友人の助けにも恵まれて。例えば、出張中に息子がさみしくないようにお泊り会を開いてくださった友人をはじめ、「お弁当を1つ作るのも2つ作るのも一緒、持ちつ持たれつよ」と言いつつ息子の分もお弁当を作ってくださったママ友もいて、どれほど多くの方に救われたか分かりません。そのたびに、出張先からお土産をたくさん抱えて帰路についていました。

育児は悩むこともあるかと思いますが、親が一人で頑張るのではなく、サポートしてくれる人には甘えて受け入れることも大切だと思います。私自身、両親や友人など、足を向けて寝られない恩人が沢山います!(笑)おかげさまで、息子は大学生になりました。



忙しい毎日だと思いますが、リフレッシュには何をしますか?

私、海外ドラマが大好きで(笑)通勤中にスマホで海外ドラマを観ることが毎日のささやかな楽しみです。冒頭でもお話ししましたが、通勤時間がそんなにかからないので、「今いいところなのに!」というところで職場に到着したりするのですが、それが日中効率的に働いて仕事を終わらせようというモチベーションにもつながっています。

あとは、美味しいパン屋さんを探すことや旅行に行くこともリフレッシュになりますね。



沖縄の小浜島への家族旅行でのワンシーン。すっかり成長された息子さんと、ブランコも



子育てが落ち着いた今、挑戦したいことはありますか?

今のポジションに就いて、アジアを中心に、海外の同僚と仕事する機会が増えました。

アジアの方々は皆さん私たちと同じく英語は第二言語なはずなのに、積極的でパワーあふれるコミュニケーションスタイルに、よい刺激を受けています。私たちからすると自分の意見を英語ではっきりと伝えられる表現力を備えているのに、「英語はまだまだ」と仰るのですよね。私も恥ずかしがらず自分の殻を破ることの大切さを学ぶ日々です。

グローバルなキャリアを築けることもアルコンでの仕事の魅力だと思いますので、自分の意見をしっかりと伝えられる英語力を磨きたいと思います。



北京出張にて、品質保証本部のアジアチームの皆さんとのディスカッション(左)

その後立ち寄った夜市にて(右)



プライベートでは息子が大学生になったタイミングで、体を動かせる趣味が欲しいと、夫と一緒にゴルフのレッスンに通い始めました!身体を動かす趣味は、健康にもいいかなと(笑) これからも健康第一にプライベートも充実させていきたいです。