ストーリーズ
目の愛護デー 2019 老眼
眼科の名医・所先生が伝授!有近(アルコン)家と学ぶ5つの目の見え方と病気
~子どもの近視から白内障まで~
2019年 10月 3日
安佐子( あさこ 45歳):平日は、近くの法律事務所で庶務の仕事をこなすワーキングマザー。最近になって、毎朝目を通す新聞が読みづらく、肩こりもひどくなってきた。最近忙しくて、目が疲れているのかも。まだ老眼ではないと思うけど?!
老眼
バーをスライドして、通常の見え方と老眼の見え方を比較してみてください。

安佐子「最近、スマホの文字がよく見えなくなってきたのよね…。ピントが合うのに時間がかかるというか…。肩こりもひどいし。」
明花「お母さん、そういえば、スマホの画面を見る時にしかめ面になったり、手を遠ざけたりして見ている時があるよ。」
伸哉「明花、なかなかするどいな!」
所先生「安佐子さん、そろそろ老眼(老視)の症状が出始めているかもしれませんね。老視は加齢による水晶体のピント調整機能が低下することで、手元が見えにくくなる状態をいい、一般的に40歳~45歳頃に症状が現れ始めます。」
安佐子「老眼は、50~60代ぐらいから始まると思っていましたけど、40代で老眼が始まるんですか?!」
所先生「はい。老眼は年齢と共に近くの見え方が悪くなります。遠くが見えづらい近視の人より、遠くが比較的見えている遠視の人の方が、老眼の始まりに気付きやすいと言われています。
近視の人はまれに加齢性の遠視化により、遠くが以前よりも見えるようになる場合もありますよ。視力が良い人のほうが老眼になりやすいと言いますが、それは軽い遠視の方のことですね。」
安佐子「なるほど!私は近視なんですが、遠くが今よりも見えるようになることもあるんですね!期待しちゃうわ。ところで所先生、老眼を治すことはできるのでしょうか?」
所先生「老眼は白髪と同じように加齢現象の1つで、残念ながら治すことはできませんが、遠近両用コンタクトレンズや老眼鏡、遠近両用眼鏡で視力を矯正することができます。
老眼になると近くの物が見えづらくて、目を細めて見ますよね。そうすると眼精疲労や、頭痛・肩こりが起こりやすくなりますし、眼精疲労から体調不良が起きる場合もあります。見え方を矯正すると、体調が改善されることもありますよ。」
安佐子「言われてみると、最近、目の疲れや肩こりもひどくなってきているわ。老眼が原因かもしれないなんて!!我慢しないで早めに老眼矯正した方が良さそうですね。これで刺繍の腕も上がるかしら。」
目の愛護デー 2019
長女 明花 めいか 12歳
(近視)
長男 伸哉 のぶや 17歳
(乱視)
安佐子 あさこ 45歳
(老眼)
安佐子の夫 勲 いさお 47歳
(緑内障)
安佐子の父 吾郎 ごろう 75歳
(白内障)
目の愛護デーとは
「10.10」を横にすると人の顔の目と眉に見えることから、毎年10月10日を「目の愛護デー」として制定。目の愛護デーにちなんで、眼疾患の予防意識の向上や早期発見を目的に、一般の方を対象にしたイベントが日本各地で開催されます。今年のイベントの詳細については日本眼科医会のウェブサイトをご覧ください。
監修:東京医科歯科大学 名誉教授 所 敬 先生
JP-CORP-2100013