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点眼剤一般に関するQ&A
監修:北村正樹(東京慈恵医科大学付属病院薬剤部)
Q5目にしみる点眼薬としみない点眼薬がありますが、何か違うのですか?
Q1
点眼剤の使用で苦味など味がするのはなぜですか?
A1
涙は、涙腺から分泌された後に涙点から排出され、涙小管、涙嚢を経由し鼻腔から咽頭部を伝わり口腔内へ流れていきます。苦味をもつ成分で構成されている点眼剤などを使用した場合、点眼剤が涙と同じ経路をたどり口腔内でその苦味を感じることがあります。この場合には、点眼後すぐに目頭のあたりを軽く圧迫し、鼻涙管への点眼剤の流出を減らすことにより軽減することができます。
Q2
点眼剤1本は何滴分になるのですか?
A2
点眼薬の1滴の容量は一般的には50μLとされていますが、実際は約25~50μLと幅があります。
そのため、一般的な点眼容器である5mLの製品は、約100~200滴分となります。
1滴の容量が変化する原因としては、濃度や粘度、ノズルの形状などがあります。
Q3
寝る前に点眼してはいけなのですか?
A3
過去に水銀製剤であるチメロサールを含有していた点眼剤では、就寝前に点眼すると角膜などに吸着して悪影響を及ぼすことから、就寝前の点眼を控えるような記載がありました。しかし、現在ではチメロサールは点眼剤の添加物として使用されていないため、何らかの事情(コンタクトレンズ着用時など)で医師から就寝前の投与について注意された場合を除き、多くの点眼剤では就寝前の点眼に問題はありません。
Q4
複数の点眼剤を使用するとき順番はあるのですか?
A4
水性の点眼剤を使用する場合は、特に決まりはありません。しかし、懸濁製剤やゲル化製剤のように角結膜上の滞留時間が長くなると考えられる製剤は、一般的に他の点眼剤の吸収を妨げる可能性があるため、最後に点眼したほうが良いといわれています。
また、最初に点眼した薬のほうが結膜嚢から排出されやすいため、効果をより期待する点眼剤を最後に点眼するのが良いとの考え方もあります。
以上のことから、眼科医師から点眼順序の指示がある場合にはそれに従っていただき、特に指示がない場合は水溶性製剤、懸濁製剤、ゲル化製剤、眼軟膏の順が推奨されています。
Q5
目にしみる点眼薬としみない点眼薬がありますが、何か違うのですか?
A5
点眼薬による刺激感は,おもに製品のPH,浸透
圧比,刺激成分などに原因があるといわれています。
PH に関しては,多くの点眼薬で希塩酸などのPH
調整剤により中性領域に調整し,目にしみないよう
な工夫がされています。しかし,成分の中には中性
領域では溶解しないものもあり,このことでPH領
域が酸性もしくはアルカル性に傾いた状態となる場
合があります。
浸透圧比は,多くの点眼薬で塩化ナトリウムなど
等張化剤にて生理食塩液(浸透圧比1)と同じに調
整していますが,場合によっては薬効や安定性を維
持するために成分や添加物の濃度が高くなり,結果
的に浸透圧比が1以上になる製品もあります。
刺激成分については,点眼薬の成分や添加物に刺
激感のあるものもあり,それで刺激性を示す製品も
あります。
Q6
点眼を忘れたのですが、どうしたらよいですか?
A6
点眼を忘れた場合,一般的には気がついたときに
すぐ1回分を点眼します。ただし次に点眼する時間
が近い場合には点眼せず,次の通常の時間に1回分
を点眼します(2回分を一度に点眼しない)。
点眼薬により対応が異なる場合がありますので,
各製品の「くすりのしおり」などを参照にしてくだ
さい。
Q7
点眼するとき、何かよい方法はありますか?
A7
げんこつ法を用いて点眼する方法や,市販の点眼補助器具を用いて点眼する方法があります。
これらの方法を使うことで点眼容器の先で眼球を傷つけたり,まぶたやまつげに触れたりすることを防げるため,安全で清潔に点眼することができます。
Q8
点眼薬の保管で注意することはありますか?
A8
冷所保存や遮光保存などの指示がある場合は,それに従ってください。一般的な点眼薬の保管方法と
しては,直射日光などを避け,なるべく涼しく温度
変化が少ない場所に保管します。
また,水虫の液剤やうがい薬などのように,点眼
薬の容器と類似している薬は区別して保管すること
も必要です。メントール含有の外用剤(湿布薬など)
は点眼容器を通過して匂いがつく可能性があるので,
一緒の場所で保管しないようにします。








